栗本鐵工所は、創業112年の実績と信頼を誇るモノづくり企業で、さまざまな業界の製造ラインをサポートしています。会社の特徴や有機溶剤回収を目的とした排ガス処理装置の概要などについて紹介します。
栗本鐵工所は、2021年2月に創立112周年を迎えた老舗モノづくり企業です。主な事業内容として、鉄鋼・鋳鋼製品、鋼製構造物・機械製品、建築関連製品、その他の製造・販売を手掛けています。
水道管やガス管、バルブなど、ライフラインやインフラと直結する事業やさまざまな業界の製造ラインを支える産業設備を提供する事業を展開。会社はパイプシステム事業部をはじめとして、6つの事業部門があり、機械システム事業部が窓口となって環境装置の提供も行っています。
栗本鐵工所では、長年の技術や豊富なノウハウを活かして溶剤吸着燃焼装置や溶解回収装置・脱臭装置を製造しています。排ガスに含まれる有機溶剤は、開発した粒状活性炭を使用して回収されます。
この技術に燃焼装置を付加することで、炉のサイズを小さくすることができ、ボイラ―不要で高い安全性と省エネ性を実現。水蒸気を吹き込んで直接加熱した後の回収液はリサイクルすることもできるため、ランニングコストも抑えることができます。
排ガス処理は、除害すべき物質や対応方法によって、適した装置が変わってきます。そんな時に会社や排ガス処理装置をどう選べばいいのか、具体例と共に解説します。
省スペース、低ランニングコストの2つの条件を兼ね備えた溶剤吸着燃焼装置です。一般的な燃焼システムと比較して炉が小さいため、昇温などのコストが低く昼間のみの操業にも対応可能です。VOCを同一ラインで燃焼せずに、いったん吸着のプロセスを終えてから別ラインで脱着燃焼を行うため、高い安全性を確保することが可能。粒状活性炭を使用した固定床による吸着であるため、溶剤濃度の大きな変動に対応することができます。排熱を利用してユニット内で脱着用の水蒸気を製造するため、ボイラーを設置する必要もありません。
※実験装置
有機溶剤回収のために開発された粒状活性炭を活用した溶剤回収装置・脱臭装置です。塩素系溶剤、フロン系溶剤、炭化水素系溶剤など、幅広い溶剤に対応することが可能。溶剤を活性炭に吸着させることにより、清浄空気を排気。また、吸着した溶剤は、水蒸気を吹き込んで活性炭から離脱、凝縮・分離してから回収することができ、脱臭装置としても使用できます。さらに、改修した液は、比重分離後にほぼ全て再利用することが可能です。
※型式650
社名 | 株式会社栗本鐵工所 |
---|---|
所在地 | 大阪府大阪市西区北堀江1-12-19 |