GHGについて、特徴や地球温暖化の影響、GWPや対策をまとめています。国際的な地球環境への高まりを受ける中で、GHGに関しても注目度が高まっていますので、GHGに興味のある方は是非当ページをご覧下さい。
GHGとはGreenhouse Gasの略称です。
二酸化炭素やメタン、一酸化窒素等、温室効果ガスには様々な種類がありますが、GHGとはその総称です。
つまり、特定のガスを指した言葉ではなく、先に名前を挙げた二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)、一酸化窒素(N2O)、さらにはハイドロフルオロカーボン(HFCs)、パーフルオロカーボン(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)が挙げられます。
これらのガスは地球温暖化効果が確認されており、地球環境の悪化をもたらすことから「温室効果ガス」とカテゴライズされており、その名称がGHGです。かつては二酸化炭素やメタンが有名でしたが環境の変化や半導体需要の高まりから、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン等の知名度も高まっています。
GHGがなぜ地球温暖化をもたらすのかといえば、先に挙げた様々なGHGが大気中に放出されることで地球を覆い、温暖化をもたらします。
しかし、GHGは実はとても大切なものです。もしもですがGHGが0になった場合、地球の平均気温は氷点下になるとされています。つまり、人間が住める星ではなくなります。
太陽の光を地表が吸収し、加熱されて赤外線として熱が放射されるのですが、その熱をGHGが吸収し、再び下向きに放射することで地球そのものを熱します。
しかし近年はGHGが増加していることからGHGの熱吸収量も増えてしまい、地球を温める放射熱を多量に放出してしまうことで温暖化をもたらしています。
GWP(地球温暖化計数)とは、GHGを数値化したものです。
先にもお伝えしましたが、GHGには様々な種類があります。そこで、それらの具体的な数値としてGWPが設けられました。
GWPの基礎値は二酸化炭素です。
例えばGWPが2.0の場合、二酸化炭素の2倍の温暖化効果があることを意味しますので、二酸化炭素のGWPは1.0です。
ちなみにメタンで25、N2Oで298。規制によって全面廃止となったクロロフルオロカーボンに関しては10,000でした。
このまま何もしなければGHGの影響によって地球環境は大きく悪化してしまいます。そのため、GHGを減らすための対策が求められていますが、具体的には下記の方法が実践されています。
エネルギーを消費することで、排出されるGHGは多くなります。
そこで、エネルギーをあまり使用しない、あるいはGHGを極力排出しない再生可能エネルギーの使用が必要です。
例えば電気はGHGを出しませんので、太陽光発電や電気自動車が該当しますし、エネルギーの使用量を抑えることで省エネになります。
排出されたGHGを吸収・除去する装置も開発されています。
排出されたGHGを分解したり、あるいは地球温暖化の影響を及ぼす部分のみを除去し、温暖化に影響を与えない形での排出です。
地球温暖化への関心の高まりから、温暖化対策に関する様々な事業が行われていますことから、吸収・除去装置は今後増加が見込まれている注目の方法です。