PM(粒子状物質)には様々な種類があります。比較的知名度の高いものもあれば、あまり知られていないものもありますが、このページではPM(粒子状物質)の種類や対策についてまとめていますのでご覧ください。
PM(粒子状物質)とはその名称が示すように粒子です。個体や液体の粒で、その種類は様々です。物が粉砕されることで生まれるものからガスに含まれているもの、自然現象によって生じるものなど多種多様ですが、10μm以下のものは浮遊粒子状物質と呼びます。また、発生源から直接排出される一次粒子、排出されたものが大気中で変化した二次粒子等もあります。
近年は大陸から飛来したPM2.5の名前を耳にすることも多いかと思いますが、こちらもPM(粒子状物質)の一種です。
1997年、アメリカにて微小粒子の環境基準が追加されたことから、PM(粒子状物質)への注目度・関心が高まっています。
PM2.5とは粒子の大きさが2.5μm以下の微細な粒子です。炭素成分や硝酸塩、硫酸炎、アンモニウムやアルミニウム、ナトリムが含まれており、物が燃焼された際、あるいはそれらが排出された大気中にて化学反応を起こして生成されるものがあります。
いわば髪の毛の太さの30分の1程度と目に見えるものではありませんので、体内に侵入することもあります。また、微細であるがために内蔵の奥深くまで侵入することもあるので、喘息や気管支炎、呼吸器系の疾患を招くこともあれば、肺がんリスク上昇も懸念されています。
PMの中でも直径10μm以下の小さなものをSPM(浮遊粒子状物質)と呼びます。小さいことから大気中に長期間留まる特徴を持っており、内臓に沈着しやすいです。1時間値の1日平均値が、0.10mg/m3以下であり、かつ1時間値が0.20mg/m3以下という環境基準が設定されており、近年は花粉症との関連も懸念されています。
PM10は直径10μm以下、あるいはその程度の粒子です。
そのため、大きさとしてはSPMよりやや大きいことになりますが、目視で確認できるものではありません。
また、50%の補修効率を持ちます。PM10に関してはアメリカ等海外では環境基準が設定されていますが、日本の環境基準としては採用されていません。その代わり、日本では先に紹介したSPMに環境基準が設定されています。
PMもいくつかの種類があることが分かっていただけたかと思いますので、対策に関しては、まずはPMの種類を把握することが重要です。
例えば自動車街ガスの場合、排出ガスで対応するだけではなく燃料にて対応したり、あるいは密閉対応等も重要になりますが、粉塵の場合、集塵装置の利用も対策になります。
フィルタによって捕集するなど、目で見ることができないものだからこそ、設備・環境等で対策を行う必要があります。